グラブは何年間もつのか?
グラブはどれくらい使用することが可能でしょうか?
天然皮革(牛革)の場合
天然皮革のは補修しながら使用することもできるので、何年程度ですとは一概に言えませんが、概ね3~5年程度かなと思います。汗で革が割れてきたり、すり減って革が破れてきたり、あるいは重くなって使いにくいと感じて限界を迎える場合もあります。
合成皮革や人工皮革の場合
人口素材は意外と経年劣化が早くて、布の上にポリウレタン樹脂を含浸しているので加水分解で割と早い段階で布だけになります。そうなると確かに柔らかくなるのですが、この場合は劣化して柔らかくなるというイメージです。概ね寿命は1年程度かなと思います。
よく、人口素材のグラブに型付けを依頼されますが、基本的には型はつかないと考えた方が良いでしょう。
安価で軽いので本当の野球始めたての子向けです。このあたりの商品は、ホームセンターやスポーツ量販店にて売られています。あくまで導入用と考えて、速い球をとるようになったら買い替えが必要です。衝撃に弱いので簡単に紐が切れます。
衣類のようにサイズアウトして買い替えるもの?
手が少しずつ大きくなるのと一緒に、天然皮革製グラブは手入れ部分も馴染んでくれます。「すぐ身体が大きくなるから、大き目をかっておこう」とは考えない方がいいです。
小学生に関しては手の大きさと握る力が限られるので、常に操作できるサイズのグラブを使うことが大切です。
サイズアウトをどこで判断するかは難しいのですが、そんなに頻繁に買い替えるものではありません。当店での感覚だと買い替える方は2~3年が多いでしょうか。もちろん、もっとながく使っている方も多いのですが。
ポジション別を購入した方がいい?
小学生にポジション別は必要ないと考えます。そもそも、そんなにポジション別の少年用は作られていません。
外野手用グラブが欲しいという声もたまにありますが、小学生の身長で前屈すれば内野手用のグラブでも地面に届きますね。
操作できるサイズのグラブを使いこなすことが大切です。
価格の差は何の差?
10年程前は少年野球用グラブの良いもので大体1万円程度でした。今は2万円超えのものもあります。何が違うのでしょうか?
メーカー規模や考え方の違いであったり、生産国の違いであったり、材料の違いであったりと、ハッキリとここが違うと言えません。ひと昔に比べ非常に複雑になっています。
販売員の側からすると各メーカーの商品を比較することができる立場なので、割高なのか割安なのかについては結構はっきりと感想を持ってる人が多いのではないかと思います。
どこで購入するか?
今ほとんどの少年用グラブがスチーム加工程度で充分使用開始できる柔らかさとなっています。そのような加工をしているお店で購入すると良いでしょう。
余談となりますが、たくさんある中から自分で選ぶのが正解でしょう?本人は何が良くて何が良くないのか、わからない状況で選ぶことになります。
グローブの中の手の握り方も、親指とその他の指が向かい合うように閉じるのを教えないと子供はわかりません。鷲掴みに閉じてる子も結構いて、ポロポロしやすい状態になってます。
やはり先程の価格の違いも加味してある程度絞ってくれる人、型をつけてくれる人、教えてくれる人のいる店舗で購入したほうがいいかなと思います。
サイズについて
「もっと大きいグローブ買ってもらいなさい」とコーチ言われ、購入される方もいらっしゃいます。手の大きさに対して大きすぎるグラブは、指の力が伝わらずかえって使いにくい道具になってしまいす。
サイズ表記は統一されておりませんが、身長別にサイズ設定されていることが多いです。大半の小学生はミズノでいうMサイズまでに収まると思います。
当店はスチーム加工後にキャッチボールくらいはできるようなサイズ感・柔らかさのグラブを販売しています。お店にて、そのように伝えてもらうと一番良いサイズの商品を提案してくれるかと思います。
カラーについて
グラブの色についてはルールがありますが、少年野球・学童野球ではそこまで厳格ではないようです。
投手用グラブは本体と紐は同じ色で、野手は特に規定はありません。
地域ごとに受け止め方が異なるかもしれませんので、店員さんや、コーチ等に聞いてみるのが確実です。
ちなみに、黒、赤、オレンジが定番のカラーですが、2022年あたりからキャメル(白っぽい色)が流行ったり、一時期は青が少し流行ったりしました。
好きな色にしたらいいのですが、やはり一番は使いやすさだと思います。
まとめ
一昔前に比べ、今の少年用グラブは本当に使い始めやすくなりました。そのため、大外れすることもなくなりました。
サイズと最初の型付けを間違えなければグラブ選びを失敗することはないでしょうから、その部分のアドバイスを貰える店舗での購入がおすすめです。